【損失回避】蓄電池の悪徳セールスでよくある7つの特徴!正しい知識と断り方とは?

- 蓄電池の訪問販売でしつこいセールスを受けて困っている
- 悪質業者のセールスに騙されないか不安…
- 蓄電池の契約をしてしまったけれど、どうすれば良いか分からない…
こんな悩みにお答えします。
蓄電池の訪問セールスに関するトラブルは増加しており、特に高齢者を中心に悪質な業者による被害が報告されています。
家事や育児などで忙しい時間帯の訪問に、嫌気がさした人も多いのではないでしょうか。
こうした状況を踏まえ、この記事では以下の内容について網羅的に解説していきます。
- 蓄電池の悪徳セールスでよくある9つの特徴
- 悪徳セールスに騙されないための5つの正しい知識
- 蓄電池導入によって得られる3つのメリット
- 蓄電池の悪徳セールスを断る5つの方法
- 契約してしまった場合の対処法
- 信頼できる業者の選ぶ5つのポイント
この記事を読むことで、悪質な訪問販売から身を守り、安心して蓄電池の導入を検討するための知識が得られます。
悪質なセールスに騙されないためにも、ぜひ最後までお読みください。
【要注意】蓄電池の訪問販売トラブルは増えている
近年、蓄電池に関する訪問販売のトラブルが増加傾向にあります。
特に、太陽光発電の設置を済ませた家庭を狙った悪質なケースが目立っています。国民生活センターにも多くの相談事例が寄せられており、その手口は巧妙化しているため注意が必要です。
突然の訪問や電話による強引なセールスには警戒し、安易な契約は避けるように心がけましょう。
【損失回避】蓄電池の悪徳セールスでよくある9つの特徴!
悪質な蓄電池の訪問セールスにはいくつかの共通する特徴があります。
これらの特徴を知っておくことで、怪しい業者を見分け、被害を未然に防げる可能性を高められるからです。
特に注意すべき、以下の9つの特徴について詳しく解説します。
- 一方的な提案しかしない
- これまでの施工実績を説明できない
- その場で契約を迫る
- 金銭的なメリットだけを強調する
- 情報開示をせずに曖昧な説明しかしない
- 太陽光発電の設置者へ虚偽の説明をする
- 契約内容が事前の説明と違う
- 長時間にわたり居座る
- アフターフォローや保証について説明しない
それぞれチェックしておきましょう。
①一方的な提案しかしない
悪質な業者は、顧客の状況やニーズを十分にヒアリングせず、一方的な提案をすることが多いため注意しましょう。
当然ですが、蓄電池は家庭ごとに最適な容量や種類が異なります。
そのため、家族構成や電気の使用量、太陽光発電システムの有無など、個々のライフスタイルに合わせた提案がなされない場合は注意が必要な業者かもしれません。
顧客の話を聞かずに、自社の都合の良い製品だけを強くセールスしてくる業者は信頼性に欠けると言えるでしょう。
②これまでの施工実績を説明できない
蓄電池の設置には専門的な知識と技術が求められます。信頼できる業者は、これまでの施工事例や実績を具体的に説明できるものです。
過去にどのような家庭にどのような種類の蓄電池を設置し、どのような工事を行ったのか、写真やお客様の声などを交えて説明してくれる業者であれば、安心して任せられる可能性が高いでしょう。
逆に、実績について曖昧な説明しかしない、またはまったく説明できない業者は、施工経験が少ない、あるいは隠している問題があるといった可能性も考えられます。
施工実績を具体的に示せない業者は避けるのが賢明です。
③その場で契約を迫る
悪質な業者は、以下のようなフレーズとともに、その場で契約を強く迫ることがあります。
- 「今だけ限定の価格です」
- 「すぐに契約しないと損をします」
- 「本日ご契約いただけますと、〇〇の工事を無料でいたします。」
このように考える時間を与えずに契約を急がせるのは、消費者に冷静な判断をさせないための手口です。
蓄電池の契約は高額な買い物ですので、即決は避けましょう。一度持ち帰り、内容をじっくり検討したり、他の業者と比較検討したりする時間が必要です。
その場での契約を強く迫る業者を信用してはいけません。
④金銭的なメリットだけを強調する
蓄電池には災害時の備えや電気料金の削減など、様々なメリットがあります。
しかし悪質な業者は、「設置すれば必ず儲かる」「電気代がタダになる」といった、金銭的なメリットだけを過度に強調する傾向があります。
蓄電池導入の効果は、家庭の電力使用状況や契約プランによって異なります。メリットだけでなく、デメリットやリスク、そして正確な費用対効果についても包み隠さず説明し、丁寧にシミュレーションを行うのが誠実な業者の特徴です。
金銭的な側面ばかりを強調し、他の重要な説明を怠る業者には注意しましょう。
⑤情報開示をせずに曖昧な説明しかしない
以下のような契約に関する重要な情報を明確に開示せず、曖昧な説明に終始する業者は悪質である可能性が高いため注意しましょう。
- 製品の仕様
- 価格の内訳
- 工事内容
- 契約期間 など
消費者が納得いくまで質問に答えず、専門用語を並べたり、話をはぐらかしたりする場合は警戒が必要です。
契約する前に、すべての疑問点を解消し、不明な点がないことを確認することが大切です。
詳細な情報開示を拒む業者は信用できません。
⑥太陽光発電の設置者へ虚偽の説明をする
太陽光発電を設置している家庭に対し、現在のFIT制度や売電に関する虚偽の説明を行い、蓄電池の導入を不当に勧めるケースが見られます。
例えば、「FIT制度がもうすぐ終わるから、電気は売れなくなる」といった、不正確な情報で不安を煽ることがあります。
正確な制度内容や今後の見通しについて正しく説明せず、契約を急がせる業者は悪質です。
自身でも関連情報を調べ、業者の説明が正しいか確認することを心がけましょう。
⑦契約内容が事前の説明と違う
口頭での説明と、実際に提示された契約書の内容が異なるというトラブルも多く報告されています。
契約書をよく確認せずに署名捺印してしまうと、後で説明と違う点があっても覆すのが難しくなるため注意が必要です。
契約書の内容は隅々まで目を通し、事前に受けた説明と相違がないか慎重に確認しましょう。
もし不明な点や不審な点があれば、その場で契約せずに説明を求め、納得できない場合は契約しないという強い姿勢を持つことが大切です。
⑧長時間にわたり居座る
消費者が断っているにも関わらず、長時間自宅に居座り、契約するまで帰らないといった悪質な訪問販売業者も存在します。
これは特定商取引法に抵触する可能性のある行為です。
帰ってほしいという意思表示を明確にしても応じない場合は、きっぱりと拒否し、必要であれば警察に連絡することも検討しましょう。
威圧的な態度や、しつこいセールスによる長時間にわたる居座りは、悪質な業者の典型的な特徴です。
⑨アフターフォローや保証について説明しない
蓄電池は長期にわたって使用する設備であり、製品保証や設置後のアフターフォローが非常に重要です。
信頼できる業者は、以下のようなアフターサービスについて丁寧に説明します。
- 保証期間
- 保証内容
- 定期メンテナンスの有無
- 故障時の連絡先 など
また、専用の窓口やお客様向けのフリーダイヤルを用意している業者も多いです。
しかし、悪質な業者は契約後のサポートについてほとんど説明せず、売ったら終わりという姿勢です。
トラブルを未然に防ぐ貯めにも、契約書に保証内容が明記されているか、そしてアフターフォロー体制が整っているか、契約前にしっかりと確認するようにしましょう。

悪徳セールスに騙されないための5つの正しい知識とは
悪質な蓄電池の訪問販売業者に騙されないためには、正しい知識を持つことが最も効果的な防御策となります。
ここでは、特に知っておくべき5つの知識について解説します。
- 太陽光発電の設置家庭では蓄電池が必須ではない
- FIT制度満了後の売電価格は0円になるわけではない
- FIT制度の満了するタイミングは家庭によって異なる
- 蓄電池を導入しても必ず儲かるわけではない
- あくまで補助金は費用の一部を補填するもの
これらの知識武装で、自信を持って悪質なセールスを見抜きましょう。
①太陽光発電の設置家庭では蓄電池が必須ではない
太陽光発電を設置している家庭にとって、蓄電池は電気の自家消費率を高めたり、停電時に電気を使用したりするのに役立ちます。
しかし、法律や義務として蓄電池の設置が必須とされているわけではありません。
あたかも設置が義務であるかのように説明する業者は、消費者の知識不足につけ込もうとしている可能性が高いです。
蓄電池の導入はあくまで選択肢の一つであり、各家庭の電力使用状況や目的に応じて検討すべきものです。
②FIT制度満了後の売電価格は0円になるわけではない
固定価格買取制度(FIT制度)が満了した後も、家庭で発電した電気が全く売れなくなるわけではありません。
多くの電力会社では、FIT制度満了後向けの買取プランを用意しており、そこまで極端に価格が下がらない場合もあります。ただし、FIT制度期間中に比べると売電価格は大幅に下がるのが一般的です。
悪質な業者は「売電価格が0円になる!」といった虚偽の説明で蓄電池購入を急がせることがありますが、これは正確な情報ではありません。
③FIT制度の満了するタイミングは家庭によって異なる
FIT制度の買取期間は10年間ですが、太陽光発電システムを設置した時期によって満了するタイミングは異なります。
ですので、「卒FITの時期が近づいている!」と偽り、契約を急がせる業者には要注意。
自身のFIT制度の満了時期がいつなのかは、電力会社からの通知や契約書類で確認できます。
業者の言うことを鵜呑みにせず、正確な情報に基づいた判断を心がけましょう。
④蓄電池を導入しても必ず儲かるわけではない
蓄電池導入による経済的なメリットは、電気料金の削減や売電収入の増加などが挙げられますが、設置費用も高額です。
そのため、導入費用に対して削減できる電気料金や得られるメリットが、必ずしも期待通りになるとは限りません。
ライフスタイルや電気の使い方によっては、費用対効果が薄い場合もあります。
「蓄電池を導入すれば確実に儲かる」といった甘い言葉には注意が必要です。導入前にしっかりとシミュレーションを行い、メリットと費用を比較検討することが大切です。
⑤あくまで補助金は費用の一部を補填するもの
蓄電池の設置には、国や自治体から補助金が出る場合があります。
悪質な業者はこの補助金を強調し、「補助金が出るからお得に設置できる」と謳い文句にすることがありますが、補助金はあくまで設置費用の一部を補填するものであり、費用が全額免除されるわけではありません。
また、補助金には申請期間や条件があり、必ずしも全ての人が受けられるわけではありません。
補助金ありきで契約を急がせる業者には注意が必要です。補助金の申請手続きを代行すると言って、高額な手数料を請求するケースも見られるため、くれぐれも気をつけましょう。

蓄電池導入によって得られる3つのメリット
蓄電池には悪徳セールスによるトラブルがある一方で、適切に導入すれば私たちの生活に多くのメリットをもたらします。
ここでは、蓄電池を設置することで得られる主なメリットを3つご紹介します。
- 災害時や停電時に備えられる
- 電気料金を削減できる
- 太陽光発電で作った電気を有効活用できる
これらのメリットを理解することで、蓄電池導入の検討をより具体的に進められるでしょう。
①災害時や停電時に備えられる
蓄電池を設置する最大のメリットの一つは、災害や予期せぬ停電が発生した際に、自宅で電気を使えるように備えられる点です。
蓄電池に蓄えられた電気を非常用電源として利用すれば、照明や通信機器、冷蔵庫など、最低限必要な家電を動かすことができます。
これにより、情報収集や安否確認が可能となり、食料品の保管にも困らずに済むため、停電時でも比較的安心して生活を送ることができます。
特に自然災害が多い日本では、蓄電池は非常に心強い備えとなります。
②電気料金を削減できる
蓄電池を活用することで、電気料金を削減できるメリットがあります。
例えば、電気料金が安い夜間に蓄電池に充電し、電気料金が高い昼間に蓄電池の電気を使用する、といった「ピークシフト」を行うことで、購入する電気の総量を減らすことができます。
また、太陽光発電システムと連携させれば、日中に発電した電気を蓄電池に貯めておき、発電できない夜間や雨の日などに使用することで、電力会社から電気を買う量をさらに削減することも。
これにより、家計の負担を軽減し、よりエコな生活を送れるようになります。
③太陽光発電で作った電気を有効活用できる
太陽光発電システムを設置している家庭では、発電した電気を自家消費するか、電力会社に売電するかを選択できます。
FIT制度満了後は売電価格が下がることが多いため、発電した電気を自家消費に充てるメリットが大きくなります。
蓄電池があれば、発電量が電力消費量を上回った電気を無駄なく蓄えておくことができ、必要な時にいつでも使用できます。
これにより、太陽光発電で作った電気を最大限に有効活用し、エネルギーの自給自足率を高められるため、蓄電池は家計の負担軽減にも大きく貢献してくれるのです。

蓄電池の悪徳セールスを断る5つの方法
悪質な蓄電池の訪問販売業者にしつこくセールスされた場合でも、適切に対応すれば被害を避けることができます。
悪徳セールスを効果的に断るには、以下の5つの方法を参考にしてみてください。
- 不要であることを明確に伝える
- 経済的な理由で難しいと伝える
- 既に他の業者と契約したと伝える
- 蓄電池の知識があることを示す
- 忙しいことを理由にする
これらの断り方を実践し、毅然とした態度で対応しましょう。
①不要であることを明確に伝える
最も基本的な断り方ですが、「結構です」「必要ありません」など、購入する意思がないことを明確に伝えましょう。
曖昧な態度をとると、業者は「まだ可能性がある」と考え、さらに食い下がってくることがあるからです。
「今は検討していません」「他のことで手がいっぱいです」など、理由を添えてきっぱりと断ることで、相手に諦めさせることができます。
②経済的な理由で難しいと伝える
「高額なので、経済的に難しいです」「予算がないので今は購入できません」など、金銭的な理由を挙げて断るのも有効な方法です。
業者はメリットを強調してくるかもしれませんが、経済的に余裕がないことを伝えれば、それ以上強くセールスするのも難しくなります。
ただし、具体的な金額を言ってしまうと、それ以下での提案をしてくる場合があるため、金額については言及しない方が良いでしょう。
③既に他の業者と契約したと伝える
「既に他の業者と契約して設置しました」「他の業者さんにお願いすることが決まっています」と伝えることで、それ以上の営業を断ることができます。
もし実際には契約していなくても、このように伝えることで、業者はそれ以上時間をかけるのは無駄だと判断し、引き下がる可能性が高いです。
ただし、嘘をつくことに抵抗がある場合は、他の方法を試しましょう。
④蓄電池の知識があることを示す
蓄電池に関する正しい知識を持っていることをさりげなく示すのも効果的です。
例えば、製品の仕様や価格、補助金制度について具体的な質問をしたり、悪質な業者の特徴について言及したりすることで、相手は「この消費者は知識があるから騙せない」と判断し、早々に退散する可能性があります。
事前にこの記事で得た知識を活用してみましょう。
⑤忙しいことを理由にする
- 「今から出かけるので」
- 「手が離せない」
- 「別の予定があるので、時間がありません」
など、時間がないことを理由に断る方法です。
時間をかけて説明を聞くことができない状況であることを伝えれば、業者はその場で粘ることが難しくなるからです。
ただし、後日のアポイントメントを取ろうとしてくる場合があるため、「改めてこちらから連絡します」と伝えたり、連絡先を教えたりしないように注意しましょう。

契約してしまった場合の対処法
万が一、悪質な業者と蓄電池の契約をしてしまった場合でも、慌てる必要はありません。
特定の条件下では、契約を解除できる制度があります。
ここでは、契約してしまった場合の主な対処法について解説します。適切な手続きを行えば、被害を最小限に抑えられます。
クーリングオフ制度を活用しよう!
訪問販売による契約には、特定商取引法によって「クーリングオフ制度」が適用される場合があります。
これは、契約書を受け取った日から数えて8日以内であれば、無条件で契約を解除できる制度です。
もし契約を急かされて内容を十分に理解しないまま契約してしまっても、クーリングオフ期間内であれば契約を解除できます。
この制度は消費者を守るための重要な制度ですので、必ず覚えておきましょう。
クーリングオフの手続き方法とは?
クーリングオフの手続きは、契約解除通知書などの書面を作成し、業者に郵送することで行います。
書面には、以下のような内容を記載します。
- 契約年月日
- 商品名
- 契約金額
- 業者名
- 契約解除の意思表示
内容証明郵便で送付することで、通知したことの証拠を残すことができます。
書面の書き方や送付方法に不安がある場合は、国民生活センターや消費生活センターに相談しましょう。専門家が具体的なアドバイスやサポートをしてくれます。
信頼できる業者の選ぶ5つのポイント
悪質な業者に騙されず、安心して蓄電池を導入するためには、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。
優良な業者を見分けるための5つのポイントは以下のとおりです。
- 複数の業者から見積もりを取る
- 多くのメーカーを取り扱う業者を選ぶ
- 会社情報や施工実績を確認する
- 担当者の対応を見極める
- クリーングオフの説明の有無を確認する
これらのポイントを参考に、納得のいく業者選びを行いましょう。
①複数の業者から見積もりを取る
蓄電池の設置にかかる費用は、業者によって大きく異なることがあるからです。
複数の業者から見積もりを取ることで、価格や工事内容を比較検討し、適正な価格を把握できます。無料で見積もりを出してくれる業者も多いので、気軽に複数の業者に依頼してみましょう。
複数の見積もりを比較検討することで、相場感が掴め、不当に高額な請求をされるリスクを減らせます。
②多くのメーカーを取り扱う業者を選ぶ
蓄電池には様々なメーカーがあり、それぞれ特徴や価格帯が異なります。
信頼できる業者は、特定のメーカーに偏らず、幅広い製品知識を持ち、多くのメーカーの蓄電池を取り扱っている傾向があります。
これにより、様々な種類の蓄電池の中から、お客様の予算やライフスタイル、そして太陽光発電システムとの連携などを考慮し、最適な製品を提案してもらうことが期待できます。
特定のメーカーの製品だけを強くセールスしてくる業者よりも、選択肢を広く提供してくれる業者の方が、顧客にとってより良い提案をしてくれる可能性が高いと言えるでしょう。
③会社情報や施工実績を確認する
業者の信頼性を判断するためには、会社の情報をしっかりと確認しておきましょう。
たとえば、以下のような情報を調べることで、実態のある会社かどうかの目安になります。
- 会社の所在地
- 設立年月日
- 資本金
- 従業員数
また、これまでの施工実績を公開しているかどうかも重要なポイントです。ウェブサイトなどで過去の施工事例やお客様の声を掲載している業者は、一定の実績があり、透明性が高いと言えるでしょう。
一方で、会社の情報や施工実績が不明瞭な業者には注意が必要です。
④担当者の対応を見極める
担当者の対応も、業者の信頼性を判断するうえで重要な要素です。
専門知識をしっかりと持っており、質問に対して分かりやすく丁寧に説明してくれるか、こちらの話をしっかりと聞いてくれるかなど、対応の質を確認しましょう。
強引なセールスをしたり、契約を急かしたりする担当者は避けるべきです。誠実で信頼できる担当者であれば、安心して任せられるでしょう。
⑤クリーングオフの説明の有無を確認する
訪問販売を行う業者には、契約時にクーリングオフ制度について書面で説明する義務があります。
契約内容の説明を受ける際に、クーリングオフ制度についてきちんと説明があるか確認しましょう。
もし説明がなかったり、曖昧な説明しかしない場合は、悪質な業者の可能性が高いです。
消費者の権利であるクーリングオフについて正しく説明する業者は、法令遵守の意識が高く、信頼できると言えるでしょう。
まとめ
今回は、蓄電池の訪問販売における悪徳セールスの特徴をはじめ、それに対する正しい知識や効果的な断り方について解説しました。
蓄電池の訪問販売に関するトラブルは増加傾向にあり、悪質な業者は巧妙な手口で消費者に近づいてきます。
しかし、事前に悪質な業者の特徴を知り、蓄電池に関する正しい知識を身につけておくことで、こうしたトラブルから自身を守ることができます。
悪徳セールスによくある特徴は、以下の9つです。
- 一方的な提案しかしない
- これまでの施工実績を説明できない
- その場で契約を迫る
- 金銭的なメリットだけを強調する
- 情報開示をせずに曖昧な説明しかしない
- 太陽光発電の設置者へ虚偽の説明をする
- 契約内容が事前の説明と違う
- 長時間にわたり居座る
- アフターフォローや保証について説明しない
悪徳セールスに対抗するためにも、以下のような正しい知識を身につけておきましょう。
- 太陽光発電の設置家庭では蓄電池が必須ではない
- FIT制度満了後の売電価格は0円になるわけではない
- FIT制度の満了するタイミングは家庭によって異なる
- 蓄電池を導入しても必ず儲かるわけではない
- あくまで補助金は費用の一部を補填するもの
この記事で得た知識を活用し、自信を持って悪質なセールスにはきっぱりと「NO」を伝えましょう。そして、万が一契約してしまった場合は、8日以内にすみやかにクーリングオフ制度を活用しましょう。
信頼できる蓄電池業者を選ぶには、以下のポイントも参考にしてみてください。
- 複数の業者から見積もりを取る
- 多くのメーカーを取り扱う業者を選ぶ
- 会社情報や施工実績を確認する
- 担当者の対応を見極める
- クリーングオフの説明の有無を確認する
蓄電池の導入を検討する際は、複数の信頼できる業者から見積もりを取り、内容を十分に比較検討した上で、ご自身のライフスタイルに最適な選択をしてくださいね。



