【丸わかり】マンションで蓄電池は設置できるの?導入メリットと注意点

- マンションで蓄電池は設置できるの?
- 停電対策や電気代を減らしたいけど方法がわからない
- 蓄電池のメリットやデメリットを知りたい!
こんな悩みにお答えします。
近年、エネルギー自給型の生活への関心が高まる中、家庭用の蓄電池は注目の設備となっています。しかし、マンションで蓄電池を設置する場合には、戸建て住宅とは異なる特有の条件や課題が存在します。
「蓄電池は導入コストがかかるため、導入したいけど何かと制約がありそうで不安…」という方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、以下の内容を解説します。
- マンションで蓄電池を設置する際に知っておくべきこと
- マンションで蓄電池を導入する4つのメリット
- 家庭用蓄電池を設置する際の5つの注意点
これらをくわしく解説しますので、読み終わった頃には最適な選択への道筋を掴めるでしょう。マンションで蓄電池導入を検討している方は、ぜひ最後までチェックしてみてください!
マンションやアパートで設置はできる?
結論、マンションやアパートに住む人でも、蓄電池の設置は可能です。
住居の構造や設備に応じてた適切なタイプの蓄電池を選べば難なく導入できるからです。たとえ設置場所が限られる場合でも、スタンドアロン型の蓄電池を選択すれば比較的簡単に設置でき、特別な工事が不要なケースも多い点が大きなメリット。
一部のマンションでは共用部分に蓄電池が設置されている場合もありますが、それとは関係なく個人で蓄電池を導入することも可能です。そのため、アパートに住む人であっても、自家消費の効率化や災害時の備えとして備える方も増えてきています。
マンションやアパートといった集合住宅での設置においては、場合によっては事前に管理組合やオーナーに相談する選択肢も念頭に置いておきましょう。
マンションでの設置はスタンドアロン型を選ぼう!(後付け可能)
スタンドアロン型の蓄電池は、家庭用としてマンションでの利用に非常に適しています。
このタイプの蓄電池は電力会社の系統に連携しないため、独立した運用が可能で、後付け工事が容易だからです。大規模工事する必要がないため、限られたスペースの多いマンション住まいでも設置できます。
家庭用蓄電池を選ぶ際には、設置場所としてベランダや室内の空きスペースなどが一般的ですが、利用する電力量に応じた適切な容量の蓄電池を選ぶことが重要です。
また、設置時には住環境への適合性や騒音などについても注意を払い、安心して利用できる環境を整えることが求められます。
オーナーが蓄電池を設置しているケースもある
マンションでは、オーナーが蓄電池を設置していることもあります。
この場合、賃貸物件の住人はオーナーが提供する電気を利用できるため、電気代を抑えられるでしょう。また、オーナーが設置するケースでは、限られたスペースを有効活用するための工夫や、効率的かつ安全な設置方法が考慮されていることが一般的です。
蓄電池の設置により、災害時の非常用電源としても機能する可能性があり、賃貸物件に住む住人にとっても安心感が増します。
これから物件探しをする方は、あらかじめ蓄電池が備えられた物件を検討するのも良いでしょう。
太陽光発電と蓄電池が導入されたマンションもある
最近では、太陽光発電と蓄電池が組み合わされたマンションも増加しています。
このようなマンションでは、太陽光発電によって生成された電力を蓄電池に効率的に貯蔵することで、必要なタイミングで電気を使用できます。この組み合わせにより、電力の自給自足が実現するだけでなく、停電や災害などの非常時にも電力供給の安心感を得られます。
また、太陽光発電を活用することで電気代の削減効果が期待できる点も大きなメリットです。
近年では、このような太陽光を利用したエコな設備が導入されるマンションが増え、環境に配慮した暮らしを提供する物件が注目されています。今後、このような取り組みはさらに広がりを見せることが予測されます。
マンションで蓄電池を導入する4つのメリット
マンションで蓄電池を導入することで、以下の4メリットが得られます。
- 電気料金を削減できる
- 停電時・災害時に電気が使える
- 引越ししてもも蓄電池を使える
- エコな暮らしができる
このように、マンションで蓄電池を導入することには、現代のライフスタイルにおいて非常に魅力的な選択肢となっています。
ぜひ導入する際の検討材料にしてみてください。
①電気料金を削減できる
蓄電池を導入することで、電気料金の支出を抑えられるようになります。
特に昼間の時間帯に太陽光発電で自家生成した電力を利用するとともに、余剰電力を蓄電池に蓄えることで、夜間の電力使用時に電力会社からの購入を減少させる効果があるからです。これにより、家庭全体の電力コストを大幅に削減でき、年間での電気料金の節約が期待できます。
また、電力需要が高まる時間帯にエネルギー使用を避けることで、ピーク時の高額料金を回避する戦略も取ることが可能です。この仕組みによって、無駄な支出を抑えられます。
さらに、蓄電池の導入に関しては、価格に配慮したプランを選ぶことで、初期費用を0円に近づける選択肢や、手軽に始められるローンなどの資金計画を活用することで、負担を最小限に抑えながら導入できることも。
これらの利点を組み合わせれば、経済的かつ効率的な電力利用を実現できます。
②停電時・災害時に電気が使える
蓄電池があれば、万が一の停電時や自然災害時にも電気を利用できるメリットがあります。
なぜなら、家庭用の蓄電池を導入しておけば、非常時に備えて十分な電力量を確保できるため、冷蔵庫や照明、携帯電話などの日常生活に必要な電化製品などを使えるからです。
こうした備えは、特に長時間の停電が予想される場合において、大きな安心感を得られます。
家庭用蓄電池の導入は非常時のストレスを大幅に軽減し、落ち着いた環境で非常時を乗り越えるための大きな助けとなるでしょう。
③引越しをしても蓄電池を使える
マンションに設置した蓄電池は、引越しを行った場合でも持ち運びが可能です。
そのため、初期コストがかかったとしても新しい住居で再利用できるため、無駄な出費を防げます。
特に、蓄電池の購入には高額な費用が発生するため、こうした柔軟性は長期的に見てもコストパフォーマンスを向上させくれるでしょう。
蓄電池の取り扱いはシンプルで、慣れた操作感をそのまま新居で利用できるため、引越し後もすぐに使えるメリットもあります。これにより、すぐに安心して生活をスタートできるだけでなく、持続可能なエネルギー使用を目指す生活スタイルを維持できます。
④エコな暮らしができる
蓄電池を使用することで、再生可能エネルギーの利用が促進されます。
たとえば、自宅や賃貸住宅でも発電した電力を蓄えて使用することで、よりエコなライフスタイルを実現できます。また、こうした取り組みは、化石燃料依存から脱却し、持続可能な社会を目指すうえで重要な役割を果たします。
賃貸物件においても、蓄電池の活用は個人の環境配慮の取り組みを後押しし、エコな暮らしをより身近なものにするでしょう。

家庭用蓄電池を設置する際の5つの注意点
家庭用蓄電池を設置する際には、次の5つの注意点に気をつけましょう。
- 導入コストが必要
- 設置スペースが必要(ベランダもしくは室内)
- 音が小さいモデルを選ぶ
- 目的に合わせた容量を選ぶ
- マンションを傷つけないものを選ぶ
これらの点を事前に押さえておけば、後悔することなく家庭用蓄電池を導入できるでしょう。
近隣トラブルや金銭的な損失も回避できますので、それぞれチェックしてみてくださいね。
①導入コストが必要
蓄電池を導入する際、特に注意が必要なのがコスト面です。
初期費用として本体代金の他にも、設置工事費用、場合によっては電気配線の変更が必要になることがあるからです。
製品によっては、数十万円から数百万円に及ぶこともあるため、信頼できる業者から見積もりを取得し、納得したうえで決断しましょう。
なお、国や自治体の補助金や助成金制度を活用するとコストを軽減できることがありますので、これらの制度を事前に調査し、適用条件をしっかり把握しておきましょう。
②設置スペースが必要(ベランダもしくは室内)
家庭用蓄電池の設置を検討する際には、十分なスペースを確保することが重要です。
特にマンションでは、設置場所としてベランダや室内が挙げられますが、それぞれの環境に応じた選択が必要です。蓄電池のサイズは容量や機能によって異なるため、自宅に適した場所を選ぶ際には、具体的な寸法を事前に確認してください。
また、設置場所における通気性や安全性への配慮も欠かせません。ベランダに設置する場合は、風雨にさらされる可能性を踏まえ、防水性能のある商品を選ぶことが重要です。一方、室内に設置する際は、周囲の壁や家具との適切な距離を確保し、安全性を確保しましょう。
これらの条件を満たすことで、蓄電池をより安心して使用できます。
③音が小さいモデルを選ぶ
蓄電池は必ずしも無音で動作するわけではありません。特に充電や放電を行う際には音が発生することがあります。
静音性が求められる家庭では、できる限り音の小さいモデルを選択しましょう。
たとえば、静音設計のモデルや動作音が30〜40デシベル未満の製品をチェックしましょう。
さらに、導入後の運用においても静かさを保つためには、使用環境が重要になります。蓄電池を設置する設備や場所の条件を考慮し、設置スペースの遮音対策や振動を抑える工夫を行うことで、より静かな運用が可能になります。
これらを踏まえた上で選定を行うことで、家庭に適した蓄電池を導入できるでしょう。
④目的に合わせた容量を選ぶ
家庭用蓄電池を選ぶ際は、目的に合った容量を選ぶよう心がけてください。
一般的に、家族構成や生活スタイルによって必要な蓄電量は異なりますので、どれだけの電力量を家庭で使うかなどをあらかじめ調べておきましょう。人によっては目的は、節電や災害対策などさまざまだからです。
少人数の家庭や電力をあまり必要としない場合、小容量タイプでも十分かもしれません。一方で、家族が多かったり、電気を大量に使う家電が多い場合には、大容量モデルが必要です。
適切な容量を選ぶことで、効率的な電力運用が実現し、家庭の電気代も抑えられます。
⑤マンションを傷つけないものを選ぶ
蓄電池を設置する際には、マンションを傷つけないものを選びましょう。
特に賃貸マンションの場合、退去時に原状回復が求められることがあるからです。
一部の蓄電池は非常に重かったり、大きかったりするので、床へや壁を傷つけない配慮が必要です。
また、蓄電池の運搬や設置中に傷つけるケースもありますので、細心の注意を払いましょう。

集合住宅向けの補助金制度をチェックしておこう!
実は集合住宅向けの補助金制度があるため、うまく活用すれば導入コストを抑え、お得に蓄電池を導入できます。
多くの自治体では、太陽光発電や家庭用蓄電池の設置を促進するために一定の助成金を用意しており、場合によっては50万円以上の補助を受けられるケースも存在します。
ただし、補助金を申請する際には、さまざまな条件を満たさなければなりません。特に、申請期限や必要書類に注意しましょう。
蓄電池の導入を検討する際は、補助金やその利用条件について詳しく調べ、スムーズな手続きと計画的な活用を心がけましょう。
太陽光との連携でさらに効率的に
蓄電池と太陽光発電の組み合わせは、エネルギー効率を最大限に高められるメリットがあります。
初期コストはかかるものの、長期的に電気料金を削減し、不測の事態にも備えることができます。
では、太陽光発電と蓄電池の相乗効果について、くわしく解説します。
ソーラーパネルと家庭用蓄電池の組み合わせ
ソーラーパネルと家庭用蓄電池の組み合わせは、再生エネルギーを効率的な活用を後押しし、持続可能な生活をサポートします。
発電した電力をそのまま使用するだけでなく、蓄電池に電力を蓄えておくことで、必要なタイミングで効率的に電力を活用できるからです。
この仕組みにより、特に電力使用量が増える夕方から夜間にかけて安定した電力供給を実現できます。また、電気料金の節約やエネルギー効率の向上にも貢献します。
さらに、家庭用蓄電池があることで、災害時には太陽光発電システムで生成した電力を蓄えて必要な電力を供給できるため、停電中でも冷蔵庫や照明、スマートフォンなどの基本的な家電製品を利用できます。
このように、太陽光発電と組み合わさることで、家庭用蓄電池は安心で快適な暮らしを守る心強い存在となるのです。
太陽光発電を利用した暮らしのメリット
太陽光発電を利用することで得られる生活のメリットは多岐にわたります。
まず第一に、再生可能エネルギーである太陽光発電を導入することで、環境への負荷を軽減し、地球温暖化の抑制に寄与することができます。化石燃料を使う従来のエネルギー源から脱却し、持続可能な社会を目指した取り組みが生活の中で実現できます。
また、太陽光発電システムを導入することで、自宅で必要な電力の一部を自給自足できるため、電気料金を削減できます。こうした仕組みにより公共の電力への依存度を低下させ、電気料金の変動リスクを抑えられるため、家計にとっても精神的にも長期的な安心感をもたらしてくれます。
さらに上述したように、災害などによる停電時にも太陽光発電の電力と蓄電システムが機能すれば、一定の電力を確保できますので、自立した生活を送るための強力なサポートとなるでしょう。
太陽光発電は生活の質を高めるだけではなく、経済的な負担の軽減や予測可能なエネルギー利用による安心感を与えてくれるでしょう。蓄電池のみならす太陽光発電の導入も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、マンションで蓄電池は設置できるのかについて解説しました。
蓄電池の設置は、マンションや集合住宅に住む世帯にとって特に魅力的な選択肢です。その理由は、経済的にも環境的にも多くのメリットが得られるからです。
近年では蓄電池が備え付けられたマンションや、オーナーや管理人が蓄電池を設置してくれているケースもあります。これから導入する方で、かつ、自身の判断で対応光発電システムを設置できないマンションに住んでいる方は、系統連系型に比べて工事が簡易なスタンドアロン型の蓄電池を導入するようにしましょう。
蓄電池を導入する、主なメリットは次のとおりです。
- 電気料金を削減できる
- 停電時・災害時に電気が使える
- 引越ししてもも蓄電池を使える
- エコな暮らしができる
なお、スムーズに蓄電池を導入するためにも、以下の5点に注意してください。
- 導入コストが必要
- 設置スペースが必要(ベランダもしくは室内)
- 音が小さいモデルを選ぶ
- 目的に合わせた容量を選ぶ
- マンションを傷つけないものを選ぶ
蓄電池は太陽光発電との相性も良いため、双方を導入できれば経済面や生活面でも大きなお得感と安心感を得られるでしょう。同時に導入できる方は、検討してみる価値ありです。
本記事を機会として、電気代の節約、停電時の安心、そして環境貢献と、様々なメリットを享受できる蓄電池の導入を検討してみてはいかがでしょうか。生活をより快適にしながら、持続可能な社会の実現に貢献できるこの選択を、ぜひ前向きに検討してみてくださいね。



