【要注意】蓄電池はやめたほうがいい?知らないと後悔する5つの理由!

- 蓄電池を導入しても本当に元が取れるの?
- 維持費が高いと聞いて、導入を迷っている…
- 導入後に後悔しないための判断基準が知りたい!
こんな悩みにお答えします。
蓄電池は、魅力的な選択肢である一方で、その導入には慎重な検討が必要です。初期費用やランニングコストが高いこと、さらに導入後に期待通りのメリットが得られないケースもあります。これらのリスクを知らずに導入してしまうと、後悔する結果になるかもしれません。
この記事でわかることは、以下のとおりです。
- 蓄電池はやめたほうがいいと言われる5つの理由
- 家庭用蓄電池をおすすめできない人とは?
- 蓄電池導入を検討する前に確認すべきこと
この記事を読むことで、蓄電池のメリットとデメリットを冷静に把握でき、導入の判断に役立つ知識を得ることができます。
ぜひ最後までお読みいただき、失敗しない選択を目指しましょう。
【基礎知識】蓄電池とは?
蓄電池は、電力を蓄えて必要なときに使用できる装置です。
家庭で発電した電気を蓄えて、後で使うことができるため、電力の有効活用が可能になります。
特に、太陽光発電と組み合わせることで、その効果を最大化できると期待されています。また、停電時にも非常に役立ちます。
蓄電池を使えばエネルギーの自給自足が可能になるため、お財布にも環境にも優しい生活が送れるようになります。
蓄電池のメリットとは?
蓄電池には多くのメリットがありますが、特に重要なのは災害時に備えられる点です。
家庭に設置された家庭用蓄電池があれば、停電が発生した場合でも、自宅で蓄えた電力を使うことができるからです。
さらに、太陽光発電と組み合わせるとより効率的に発電した電力を活用できるため、結果的に電気代の節約につながります。
蓄電池のメリットについて深掘りして解説します。
災害時に備えられる
自然災害が増加する現代において、蓄電池は非常に心強い存在です。
たとえば、一度に大量の電力を供給できる8kwの容量を持つ蓄電池であれば、停電時でも日常の生活をより快適に維持できます。
万が一の停電や落雷による電力トラブルが発生しても自宅内に蓄電池があれば、食材の保存や照明の確保といった基本的なニーズに対応でき、安心して過ごせるでしょう。
さらに、災害時の混乱や負担を軽減できるため、家族全員が安全かつ快適な時間を過ごすための重要な備えになるといえます。
電気料金を節約できる
昨今は電気代に高騰もあり、「家庭での電気代はバカにならない」とぼやいている方も多いかと思います。
ですが、蓄電池を利用することで実質的なコスト削減が期待できます。
たとえば、日中に太陽光発電で得た電力を蓄えることで、夜間の電力消費を減少させることができます。また、電力が安い時間帯に買っておき、電力が高い時間に溜めておいた電力を自家消費できればコストを削減できます。
このように、使用状況によっては、大幅に電気代を抑えることも可能です。
太陽光と家庭用蓄電池の関係性とは?
太陽光発電と家庭用蓄電池の相性は抜群です。
なぜなら、太陽光発電を利用して得た電力を蓄電池に貯め込むことで、自宅のエネルギー自給率を高めることが可能だからです。
蓄電池を併用することで、昼間に発電した電力を夜間や停電時に使用できるため、購入電力を減らせるメリットが生まれ、結果として初期投資の回収が期待しやすくなります。
このように、太陽光発電と蓄電池は互いの効果を引き立て合う存在であり、その関係性が特に注目されている理由の一つです。
【結論】太陽光発電しているなら蓄電池はおすすめ!
結論、太陽光発電を道入している家庭には、蓄電池の導入がおすすめです。
理由としては、蓄電池を利用すれば発電した電気を効率よく保存でき、無駄なく使用することができるからです。元を取るには時間がかかりますが、投資した費用を回収することもできるでしょう。
さらに、昼間の発電量が高い時間帯に蓄えた電力を、電気料金が高くなる夕方や夜間に使うことで、経済的な負担を軽減する効果も実感できるでしょう。また、災害時の非常用電源としても役立つため、家族の安全面でも強化策となります。
発電量や家庭の電力使用状況を考慮し、賢い導入を検討することが重要です。
とはいえ、「蓄電池なんか全然得しないからやめた方がいい」という声を聞いた方もいるでしょう。次項では蓄電池はやめた方がいいと言われる理由について解説していきます。
【要注意】蓄電池はやめたほうがいいと言われる5つの理由
蓄電池の導入を検討する際には、注意点をよく理解することが重要です。
「やめたほうがいい」と言われる、次の5つの理由を押さえておきましょう。
- 初期費用が高い
- メンテナンス・維持に費用がかかる
- 電気代の節約が難しい場合がある
- 太陽光発電のパフォーマンスが低下する可能性がある
- 次第に性能が低下していく
これらのポイントを理解し、自身のライフスタイルや使用目的に合った選択をすることが、後悔を防ぐ鍵となります。
①初期費用が高い
蓄電池を設置する際には、多くの初期費用が発生します。
特に、蓄電池の価格は容量によって異なり、たとえば5kWh程度のモデルでは相場が80万円〜120万円とされています。この価格帯には設置工事費用も含まれているケースが多いですが、それでも一般的な家庭にとっては無視できない大きなコストと言えるでしょう。
また、蓄電池の初期費用は決して安価ではないため、短期的に回収するのは難しいでしょう。このため、蓄電池を導入する際には、長期的なエネルギーコスト削減の効果を見据えた経済的な計画が重要です。
たとえば、5kWhの蓄電池を使用してどの程度の電力を節約できるのか、どれだけの期間で投資額を回収できるかを具体的に計算することが求められます。さらに、購入時に借入金を利用する場合には、月々の返済計画を含めた資金面での細かなプランニングが欠かせません。
これらの要素を考慮し、蓄電池の導入は慎重に検討しましょう。
②メンテナンス・維持に費用がかかる
蓄電池は導入後も定期的なメンテナンスが必要です。
バッテリーは使用年数の経過や老朽化により劣化が進むため、交換や修理を避けることは難しいでしょう。
さらに、このメンテナンスには点検や清掃などの基本作業だけでなく、バッテリーの消耗品交換も含まれます。これにより、初期投資が高いだけでなく、長期的な運用コストがかさむリスクがあります。
保証の内容についても確認が重要です。一部のメーカーや販売業者ではメンテナンスや修理が保証に含まれている場合もありますが、すべての費用が保証対象となるわけではありません。
そのため保証の詳細を事前にしっかり把握し、想定外の負担がかかることも念頭におきましょう。
③電気代の節約が難しい場合がある
蓄電池を導入しても、必ずしも電気代が大幅に節約できるわけではありません。
すでに電気代が安い契約内容の場合や、家庭ごとの使用状況によっては、節電を意識して活用しても期待したほど電気代が安くならないケースがあるからです。ですので、導入する際にはどれだけの電気代を削減できる可能性について具体的に試算し、慎重に検討することが重要です。
さらに、電気料金プランの選択次第で節電効果が変わるため、最適なプランに見直すことも不可欠です。
ただし、蓄電池の使用により電気代がある程度安くなったとしても、導入時の初期投資や維持費用、メンテナンスコストを総合的に考慮した場合、経済的に見合わない場合もあるため注意が必要です。
このような状況を避けるためには、事前に費用対効果を十分に確認することが求められます。
④太陽光発電のパフォーマンスが低下する可能性がある
蓄電池を導入すると、太陽光発電のパフォーマンスが低下するケースが存在します。特に、ハイブリッドタイプの蓄電池を使用する場合、この点に注意が必要です。
このタイプの蓄電池は、太陽光発電システムと連携して動作する特性を持っていますが、連携時に負荷が高まることでエネルギーロスが発生し、結果として発電効率が低下する可能性があります。
そのため、蓄電池を導入する際には、使用する蓄電池のタイプや設置位置、さらには太陽光発電との相性を十分に検討するようにしましょう。
不適切な選択をした場合、想定以上のエネルギーロスを招き、太陽光発電システム全体のパフォーマンスに影響を及ぼしかねません。
⑤次第に性能が低下していく
蓄電池は時間の経過とともに、その性能が低下していくことが避けられません。いわゆる『経年劣化』です。
使用を重ねるごとに、充電容量が減少し、電力供給能力も弱まるため、期待していた効率や効果が得られなくなる可能性があるからです。
この性能低下は蓄電池にとって避けられないものであり、特に蓄電池の寿命が近づくと、性能の劣化は顕著になります。
そのため、蓄電池の交換を検討せざるを得ない場合がありますが、新しいバッテリーの購入にはまとまった初期投資が必要になります。
一定の耐用期間はあるといえども消耗品には変わりがないため、「やめた方がいい!」と懸念する人も多いのです。
【メリット小】家庭用蓄電池をおすすめできない人

家庭用蓄電池は多くの人にとって魅力的な選択肢ではありますが、次のような人にはあまりおすすめできません。
- 昼間の電気をあまり使わない人
- 初期投資をしたくない人
- 転勤族など引越しする予定のある人
- 太陽光発電を導入していない人
- 設置スペースがない人
共感できる人は、蓄電池の導入を見送った方が賢明かもしれません。
それぞれ蓄電池を導入する際の参考にしてみてください。
昼間の電気をあまり使わない人
太陽光発電の最大のメリットは、1日を通して日中に電力を生成し、家庭で使用する電力を補う点にあります。
しかし、昼間にあまり電気を使わない場合、発電された電力を蓄える必要が少なくなるため、蓄電池のメリットが薄れてしまいます。特に、昼間に不在が多い家庭では、蓄電池を活用した電気代の削減効果が小さくなりがちです。
また、蓄電池の導入には初期費用や長期的なメンテナンス費用が発生するため、経済的メリットが期待ほど大きくないケースもあります。
そのため、昼間の電気使用量が少ない家庭は、導入前に十分なシミュレーションを実施し、1日の生活パターンや電力使用量を基にして、導入の必要性や費用対効果を慎重に検討するようにしましょう。
初期投資をしたくない人
一時的にまとまった資金を投じたくない人は、蓄電池の導入は見送りましょう。
なぜなら、蓄電池の設置には数十万円から高いものであれば100万円以上の費用がかかることも珍しくないからです。この高額な初期投資に対し、どれだけのリターンが得られるのか不安に感じる家庭も多いでしょう。
しかし、実際には初期投資を抑える方法があったり、電気料金の節約や災害時の電力供給の確保といったメリットが得られたりします。
ですので、少しでも気になる方は、短期的な出費だけで判断せず、家庭の光熱費削減や安全性の向上など自身にとって重要な価値を実現できるかどうかで判断してみてはいかがでしょうか。
転勤族など引越しする予定のある人
蓄電池の初期投資費用は高額であり、長期間同じ住居に住む予定のない場合、導入コストを回収できる可能性は低くなります。
特に、設置後に数年以内に引っ越す可能性がある場合、蓄電池の移設には手間と費用がかかり、新居で再利用することが難しいケースが多いでしょう。
また、性能の経年劣化は避けられず、もし引越しに伴い売却を検討する場合には、価値が減っていることも考慮しましょう。
太陽光発電を導入していない人
蓄電池は主に太陽光で発電された電力を効率的に蓄える機能を持つため、太陽光発電がない場合にはそのメリットを十分に享受するのは難しいと言えます。
太陽光と組み合わせないと期待される電気代の削減効果が得られないため、初期投資の費用対効果が低くなる可能性があるからです。
そもそも電気代があまりかかっていない家庭だと、蓄電池の導入コストのほうが負担になり、費用対効果はあまり見込めないでしょう。
結論として、太陽光発電を使わない家庭で蓄電池のみを導入する場合、その経済的メリットを徹底的に検証するようにしましょう。
設置スペースがない人
蓄電池を導入する際には、設置スペースの確保が大きな課題となることがあります。
特にマンションや狭い住宅にお住まいの場合、設置スペースが十分でないことで導入が難しい場合があるからです。
また、設置場所が適切でないと、将来必要になるメンテナンスや故障時の修理対応が困難になる恐れがあります。
このため、設置スペースを十分に確保することは重要なポイントであり、もし設置スペースの確保が難しい場合は、蓄電池の導入以外にも目を向ける必要があるでしょう。
蓄電池導入を検討する前に確認すべきこと
蓄電池導入を検討する前に確認すべきことは、次の5点です。
- 自宅の電力使用状況を把握しておく
- 売電価格を確認しておく
- 補助金や助成金をうまく活用する
- 専門家の意見を取り入れる
- (太陽光設置済みの場合)パワコンの保証期間を確認しておく
チェックしておけば、「あのときこうしておけばよかったな…」という後悔を避けられます。
これから蓄電池の導入を考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①自宅の電力使用状況を把握しておく
日々の電力使用量を把握することで、最適な容量やタイプの蓄電池を選ぶことができるからです。
具体的には、昼間と夜間の使用パターンを分析し、ピーク時の消費電力を特定することで、必要な蓄電池の能力が明確になります。
これにより、導入後に電力供給が不足したり、逆に過剰になったりといったミスマッチを防げます。また、電力使用状況の把握は、電気料金の削減を意識したプラン選びにも役立ちます。具体的なデータを元にして補助金や助成金の申請にも活用できます。
経済的負担を軽減するためにも、事前にしっかり準備をしておきましょう。
②売電価格を確認しておく
蓄電池を導入する際には、売電価格をあらかじめ確認しておきましょう。
なぜなら、一般的に売電価格が高ければ、高い利益を得ることができ、結果として太陽光発電システム設置や蓄電池の導入費用をより早く回収できる可能性があるからです。
固定価格買取制度(FIT)が終了した後の売電価格は、契約内容や地域ごとに異なり、毎年変動する可能性があります。そのため、最新の1kwhあたりの売電価格などの情報をしっかり把握することが必要不可欠です。
売電価格を正しく理解することは、蓄電池を効果的に使用するうえでの戦略にもつながります。
たとえば、電力を貯めるタイミングや、どの時間帯に家庭で電気を使用するかを計画的に決めることで、より無駄のないエネルギー利用を実現できるからです。
③補助金や助成金をうまく活用する
蓄電池や太陽光発電の導入を検討する際、補助金や助成金を上手に活用しましょう。
国や地方自治体が提供する補助金を利用することで、導入費用を数十万円も抑えられる可能性があります。その結果、投資回収期間が短縮されるだけでなく、家庭の電気代削減や環境負荷の低減という長期的なメリットを享受できるでしょう。
また、補助金は地域ごとに制度内容が異なるため、自分が住んでいる地域の最新情報を把握し、申請条件を確認することが肝要です。
特に申し込み手続きが煩雑な場合も考えられるため、補助金にくわしい専門業者に相談することで、手間を省き、スムーズに進められるでしょう。
④専門家の意見を取り入れる
蓄電池や太陽光発電の導入を検討する際には、どの製品を選べば良いのか、設置場所や費用面で悩むことも少なくありません。こうした悩みを解決するためにも、積極的に専門家の意見を取り入れましょう。
専門家は最新の技術や市場の動向について深い知識を持っており、具体的なアドバイスを提供してくれます。
たとえば、自宅の電力使用状況に基づいた蓄電池の適切な容量や、効率的な設置場所の選定について具体的な提案を受けることができます。また、補助金や助成金制度の活用方法についても詳しい情報を教えてもらえるため、初期投資を抑えやすくなり、経済的な負担を軽減する手助けになります。さらに、過去の導入事例やトラブル解決の経験を基に、リスクを最小限に抑えるための実践的なアドバイスを受けることも可能です。
専門家の意見を活用することで、蓄電池や太陽光発電の導入における多くの悩みを解消し、安心して計画を進めることができるでしょう。
⑤(太陽光設置済みの場合)パワコンの保証期間を確認しておく
太陽光発電システムをすでに設置している家庭が蓄電池の導入を検討する際は、パワーコンディショナー(パワコン)の保証期間を確認しておきましょう。
パワコンは、太陽光パネルで発電した電力を家庭用電力へと変換する重要な役割を担っており、その性能が蓄電池の運用に密接に関係しているからです。
そのため、パワコンの動作が正常でない場合、蓄電池本来の効果を得られなくなる可能性があることを理解しておきましょう。
特に、保証期間内であれば修理や交換の費用がかからないケースが多く、これを活用することで家庭の経済的な負担を軽減できます。また、保証が切れている場合でも、今後の費用や運用コストを考慮した上で、蓄電池を含むシステム全体の導入や維持について再検討することが賢明です。
パワコンの保証の有無や修理費用、そしてその性能の状態をしっかり把握しておくことは、太陽光発電から最大限のメリットを得るための重要な要素と言えるでしょう。
まとめ

今回は蓄電池はやめたほうがいいと言われる理由について解説しました。
蓄電池は、災害時の電力確保や電気料金の削減といった多くのメリットが期待できるアイテムです。基本的なスタンスとしては、蓄電池の導入はおすすめです。
しかし、その導入にあたっては注意すべきポイントがいくつかあるのも事実。
そこで本当に必要かどうかを判断するためにも、以下の蓄電池の特徴をしっかりと検討しましょう。
- 初期費用が高い
- メンテナンス・維持に費用がかかる
- 電気代の節約が難しい場合がある
- 太陽光発電のパフォーマンスが低下する可能性がある
- 次第に性能が低下していく
また、次のような人は蓄電池からあまりメリットを得られす、損する可能性もあるため、導入する際は慎重に検討しましょう。
- 昼間の電気をあまり使わない人
- 初期投資をしたくない人
- 転勤族など引越しする予定のある人
- 太陽光発電を導入していない人
- 設置スペースがない人
これから蓄電池を導入する予定の人は、以下のポイントも押さえておきましょう。
- 自宅の電力使用状況を把握しておく
- 売電価格を確認しておく
- 補助金や助成金をうまく活用する
- 専門家の意見を取り入れる
- (太陽光設置済みの場合)パワコンの保証期間を確認しておく
蓄電池は太陽光発電システムとの組み合わせで効果を発揮する場面が多いですが、単体で導入する場合には特に慎重な判断が必要です。コスト面や期待する恩恵に関して、プロの専門家のアドバイスを受けながら慎重に検討してください。
最後に、蓄電池を導入するかどうかを決めるときは、「自分たちに本当に必要なのか」をしっかり考えましょう。
もし蓄電池が自宅に最適だと判断した場合には、早めに行動を起こして最大のメリットを享受してくださいね。



